『めじろおし』デザイナーズノート あるいは覚え書き雑記
制作のはじまり
どこで見たか聞いたか、
よく梅の木にとまっているウグイス色の鳥はウグイスじゃないらしい。なんと!
あの鳥はホーホケキョとは鳴かないらしい。なんと!
ウグイスはあまり人前には現れず、もっとくすんだ色合だとな・・・
へえへえ。なんかこれはゲームになりそうだな。
ウグイスは声は聞こえるけど、目に見えてるのは別の鳥で・・・
というわけで、ウグイス色の鳥=めじろ を調べてると・・・
めじろが寄りそって木にとまる、めじろおしを見つける!!
こ・・・これやー!このゲームを作るんやー!
ということで、めじろおしを作ることが決まりました。
とりあえず作る
頭の中であーしてこーしてとコネコネしてたときに、
ワンモアゲームさんがテストプレイ会を募集していたので刺激を貰おうと参加。
他のゲームのテストプレイをしてるうちに、作りたさが溢れて、
ホワイトカードにカードイメージを描き描き・・・
試作1号
「こうやって並べて・・・めじろおしになるゲームです」
「へえー」
「で、まだルールがないんですが、どういうルールがいいですかね?」
会が終わった後で、主催の梶野さんに「もうちょっと考えてこなきゃだめだよー」と怒られました。
まったくもって、おっしゃる通りです...!
前作までの作品はだいたいシステムが創作の出発点なので、
形が出発点の今回のゲーム作りは初めてで、しかもとても難しい・・・
あれやこれやと案を出してはボツになっていきました。
けど色々思いつくから、どうせだし色んなルールを発表しようと考えました。
めじ「ろ」だから6個くらいのルールいれたいな~ とかなんとか。
いろんな案が浮かんではボツ、浮かんではボツ・・・
そんなこんなで十数のアイディアと、数個のルールが出たくらいで、
同時に、コンポーネントについても考え出します。
カードを並べてめじろおしを作ることは決まっていたのですが、
それ以外はアイディアと相談しながら要素をまとめて・・・
イラストについては、構想初期から決めていた昔の友人に依頼。
ゆるくて、よわっちい感じにお願い!というふわっとした注文に対して、
すごくかわいいイラストをあげてくれました。
1羽~5羽くらいかなーとざっくり考えてましたが、たくさん描くとイラストが全体的に小さくなるし、アイディア段階では5羽が必須なものもなかったので1~3匹に変更。
枝の種類については、梅の花は決まっていたので、他は季節に合わせて椿とみかんにしました。
ピンクと赤とオレンジで色味もきれいになりそうだし。
これで3×3の9種類。なんだかいろいろできそうな感じ。
ヒヨドリは最後の最後まで入れるか悩みましたが、良いアクセントになると思って投入しました。
売値は500円にしたいというのは当初からありました。
ゆるい絵柄に、簡単で楽しいルールに、お手頃な価格。
同人ボードゲームはルールだけじゃなくて総合的に制作できるのが楽しいところ。
カードの種類を少なくできることは当初から狙っていたので、原価は問題なし!
アドプリントの名刺マットコート変形サイズ+名刺ケースにシール という先人の知恵を使って、
今回はカード10種類47枚なので、とても安くすみました。
原価が余ったので、あったらいいなと思っていたトークンも付けることに。
かわいい花のトークンを見つけるも、海外からの輸入なので2か月はかかるらしい。
ルールはまだ固まってないですが、思い切って発注しました。
(トークンはAliExpressで購入しています。クレカで買えるし日本発送可能も多い。大量にコンポーネントが必要な場合は要チェック。ダイスとかもあるよ)
カード裏面は表面と繋げることで、木ができあがって、梅トークンを置けば花が咲いたような・・・!
(こういう感じのゲームを作りたかった)
発注した後もルール作りを続け、いろんなルールができましたが、
人前に出せるような面白いゲームは数少なく、すぐに遊べる2つのルール同封することにしました。
それがめじろあつめとめじろかいほうです。
買って遊んでいただいた方はお気づきかもしれませんが・・・この2つ・・・
めじろおしあんまり関係ない!裏面も意味ない!トークン使わない!
ゲムマには間に合わないけど、きっとめじろがおしあって花が咲くゲームを作ってやると決めました。
(まだ完成していません)
安価な同人ゲームもっと増えろ
500円ゲームを作った理由の一つは、私自身が500円ゲームが欲しいからです。
ゲムマの同人ゲームも価格は1500円くらいが中心でしょうか。
コンポーネントの良さと購入ハードルを考えると妥当です。
私も買うゲームは1000円~2000円が多いです。
だがしかし、その値段帯があまりにも多すぎる!ほとんどがそれ!
もっと、やっすいゲームとか、手づくりの拘り抜いた作品が増えてもいい!
ゲムマにバリエーションが増えてくれればという願いから、とりあえず自分で作りました。
安いゲームが増える→いろんなゲームが買えて遊べる→嬉しい!
あと値段を先に決めて考えてやりくりするのは楽しいです。
みんなも作ろう500円ゲーム!
めじろあつめ
いろんなアイディアを考えていくと、どんどん複雑なルールになっていく。
このゲームに複雑なルールは合わないのではないかと思い1から考え直した。
シンプルなルールでうつくしい作品は沢山ある。クニツィアのゼロとか。
引いて出して手札を良くしていく・・・それだけだとインタラクションがないので、
場に出ているスートは強くなるとして、自分の欲しいスートを上家が出してくれないと宣言しにくくした。
HONNOJIのデザインもそうだけど、麻雀に影響を受けている面が大きい。
テストプレイで手札が弱いとどうしようもなく、勝ち目がないのでつまらないという意見が出たので、
ヒヨドリカードが引かれたら強弱が逆転するようにした。
弱い手札にも勝ち目の夢を見せる効果と、アクシデントのドラマを生み出す機能を期待している。
めじろあつめはかなり早い段階で形になったルールだけど、調整にとても時間がかかった気がする。
テストプレイではシンプルすぎるという意見も多く、色々要素を追加したりしてみたが、最終的にはもっともミニマムな形でまとめた。
ゆるふわのアートで500円のゲームなのだから、単純で少しだけ考えるくらいのゲームが丁度良い。
めじろあつめは下家は何のスートを待っているのか?を少しだけ考えるゲームです。
宣言にはリスクが伴うので、ほどほどのスリルと、公開時にほどほどの盛り上がりがある、良いゲームだと思ってます。
めじろあつめのルール
めじろかいほう
めじろおしアイディアメモ帳の課題にこう書かれている。
「バッとやってギャーって盛り上がるルール」
ゲムマの試遊台で、盛り上がってるゲームって気になりますよね?
そういうゲームが作りたかったのです。
「山札を1枚、ジャン!とめくって当たりだったら勝ち」なゲームがいいんじゃないかと。
なんかそれって嶺上開花(麻雀のカッコイイ役)っぽい!ってことで、
アイディア引き出しにあった「めじろ麻雀」と合体。
(めじろ麻雀はあまりにも勝負が一瞬でついてしまっていたので塩漬けになっていた)
「常にリーチ状態」のめじろ麻雀の良いところと、「ジャンとやって盛り上がる」が上手く合流して、良い運ゲーになったと思います。
カードをめくるときは、ジャン!とかドン!とか発声しながら遊ぶと楽しいです。
捨て札を公開情報にするか?非公開情報にするか?という議論もありました。
私はちょっとしたメモリー要素と、情報が増えてプレイテンポが悪くなることを嫌って、非公開情報にすることを推奨していますが、公開情報にしたい人もいるらしいので特にルールには記載していません。好きな方で遊んでください。(捨て札を並べた方が見た目的にはかわいい!)
めじろかいほうのルール
めじろせんげん
ウェブ初公開ルールの1。
めじろが並んでトークンを使うゲームを作るつもりだったけど、今回もダメだったよ。
サークルメンバーのせいちょが考えていたルールをディベロップ(?)
枝の種類と鳥の羽数の2つの要素がごっちゃになって混乱するのが楽しい。
宣言の条件が毎回変わることで、さらに混乱することを狙ってるんだけど、
3×3の要素しかないのであまり条件のバリエーションが思いつきませんでした。
(アドバイス待ってます)
親は宣言に参加できませんが、同時発声されると親も不利益を被るので、良い感じに1人だけが気付いて宣言してくれる難易度の条件設定・カードの出し方を狙っていきましょう。
プレイヤーは1種類に絞って待つのではなくて、全パターン頑張って1番を取ろうと思って遊んだほうがより混乱して楽しいです。
そういえばアクションゲームの方向性は考えたことがないので、こっちも挑戦していきたい。
カードをより遠くに投げ飛ばした人が勝つ「めじろ手裏剣」って誰が言ってたんだっけ
めじろせんげんのルール
新ルールも続々・・・?
めじろおしは1~3の数字で3スートという要素で構成されているカードゲームです。
トランプみたいに新しいルールを作っていけると思うのです。
ちなみに、スート(枝の種類)も、みかんは1個、椿は2房、梅は3房描かれています。
裏面も使って枝を繋げていくKIGIみたいなこともできます。
梅型のトークンも2色が10個ずつあります。
めじろが並べられるようなルールがベターです。
・ ・ ・ ・
そう、めじろおし新ルール募集中です!
是非!
なにとぞ!
よろしくお願いします。
↓連絡先↓
zhatgames@gmail.com
制作のはじまり
どこで見たか聞いたか、
よく梅の木にとまっているウグイス色の鳥はウグイスじゃないらしい。なんと!
あの鳥はホーホケキョとは鳴かないらしい。なんと!
ウグイスはあまり人前には現れず、もっとくすんだ色合だとな・・・
へえへえ。なんかこれはゲームになりそうだな。
ウグイスは声は聞こえるけど、目に見えてるのは別の鳥で・・・
というわけで、ウグイス色の鳥=めじろ を調べてると・・・
めじろが寄りそって木にとまる、めじろおしを見つける!!
こ・・・これやー!このゲームを作るんやー!
ということで、めじろおしを作ることが決まりました。
とりあえず作る
頭の中であーしてこーしてとコネコネしてたときに、
ワンモアゲームさんがテストプレイ会を募集していたので刺激を貰おうと参加。
他のゲームのテストプレイをしてるうちに、作りたさが溢れて、
ホワイトカードにカードイメージを描き描き・・・
試作1号
「こうやって並べて・・・めじろおしになるゲームです」
「へえー」
「で、まだルールがないんですが、どういうルールがいいですかね?」
会が終わった後で、主催の梶野さんに「もうちょっと考えてこなきゃだめだよー」と怒られました。
まったくもって、おっしゃる通りです...!
前作までの作品はだいたいシステムが創作の出発点なので、
形が出発点の今回のゲーム作りは初めてで、しかもとても難しい・・・
あれやこれやと案を出してはボツになっていきました。
けど色々思いつくから、どうせだし色んなルールを発表しようと考えました。
めじ「ろ」だから6個くらいのルールいれたいな~ とかなんとか。
いろんな案が浮かんではボツ、浮かんではボツ・・・
そんなこんなで十数のアイディアと、数個のルールが出たくらいで、
同時に、コンポーネントについても考え出します。
カードを並べてめじろおしを作ることは決まっていたのですが、
それ以外はアイディアと相談しながら要素をまとめて・・・
イラストについては、構想初期から決めていた昔の友人に依頼。
ゆるくて、よわっちい感じにお願い!というふわっとした注文に対して、
すごくかわいいイラストをあげてくれました。
1羽~5羽くらいかなーとざっくり考えてましたが、たくさん描くとイラストが全体的に小さくなるし、アイディア段階では5羽が必須なものもなかったので1~3匹に変更。
枝の種類については、梅の花は決まっていたので、他は季節に合わせて椿とみかんにしました。
ピンクと赤とオレンジで色味もきれいになりそうだし。
これで3×3の9種類。なんだかいろいろできそうな感じ。
ヒヨドリは最後の最後まで入れるか悩みましたが、良いアクセントになると思って投入しました。
売値は500円にしたいというのは当初からありました。
ゆるい絵柄に、簡単で楽しいルールに、お手頃な価格。
同人ボードゲームはルールだけじゃなくて総合的に制作できるのが楽しいところ。
カードの種類を少なくできることは当初から狙っていたので、原価は問題なし!
アドプリントの名刺マットコート変形サイズ+名刺ケースにシール という先人の知恵を使って、
今回はカード10種類47枚なので、とても安くすみました。
原価が余ったので、あったらいいなと思っていたトークンも付けることに。
かわいい花のトークンを見つけるも、海外からの輸入なので2か月はかかるらしい。
ルールはまだ固まってないですが、思い切って発注しました。
(トークンはAliExpressで購入しています。クレカで買えるし日本発送可能も多い。大量にコンポーネントが必要な場合は要チェック。ダイスとかもあるよ)
カード裏面は表面と繋げることで、木ができあがって、梅トークンを置けば花が咲いたような・・・!
(こういう感じのゲームを作りたかった)
発注した後もルール作りを続け、いろんなルールができましたが、
人前に出せるような面白いゲームは数少なく、すぐに遊べる2つのルール同封することにしました。
それがめじろあつめとめじろかいほうです。
買って遊んでいただいた方はお気づきかもしれませんが・・・この2つ・・・
めじろおしあんまり関係ない!裏面も意味ない!トークン使わない!
ゲムマには間に合わないけど、きっとめじろがおしあって花が咲くゲームを作ってやると決めました。
(まだ完成していません)
安価な同人ゲームもっと増えろ
500円ゲームを作った理由の一つは、私自身が500円ゲームが欲しいからです。
ゲムマの同人ゲームも価格は1500円くらいが中心でしょうか。
コンポーネントの良さと購入ハードルを考えると妥当です。
私も買うゲームは1000円~2000円が多いです。
だがしかし、その値段帯があまりにも多すぎる!ほとんどがそれ!
もっと、やっすいゲームとか、手づくりの拘り抜いた作品が増えてもいい!
ゲムマにバリエーションが増えてくれればという願いから、とりあえず自分で作りました。
安いゲームが増える→いろんなゲームが買えて遊べる→嬉しい!
あと値段を先に決めて考えてやりくりするのは楽しいです。
みんなも作ろう500円ゲーム!
めじろあつめ
いろんなアイディアを考えていくと、どんどん複雑なルールになっていく。
このゲームに複雑なルールは合わないのではないかと思い1から考え直した。
シンプルなルールでうつくしい作品は沢山ある。クニツィアのゼロとか。
引いて出して手札を良くしていく・・・それだけだとインタラクションがないので、
場に出ているスートは強くなるとして、自分の欲しいスートを上家が出してくれないと宣言しにくくした。
HONNOJIのデザインもそうだけど、麻雀に影響を受けている面が大きい。
テストプレイで手札が弱いとどうしようもなく、勝ち目がないのでつまらないという意見が出たので、
ヒヨドリカードが引かれたら強弱が逆転するようにした。
弱い手札にも勝ち目の夢を見せる効果と、アクシデントのドラマを生み出す機能を期待している。
めじろあつめはかなり早い段階で形になったルールだけど、調整にとても時間がかかった気がする。
テストプレイではシンプルすぎるという意見も多く、色々要素を追加したりしてみたが、最終的にはもっともミニマムな形でまとめた。
ゆるふわのアートで500円のゲームなのだから、単純で少しだけ考えるくらいのゲームが丁度良い。
めじろあつめは下家は何のスートを待っているのか?を少しだけ考えるゲームです。
宣言にはリスクが伴うので、ほどほどのスリルと、公開時にほどほどの盛り上がりがある、良いゲームだと思ってます。
めじろあつめのルール
めじろかいほう
めじろおしアイディアメモ帳の課題にこう書かれている。
「バッとやってギャーって盛り上がるルール」
ゲムマの試遊台で、盛り上がってるゲームって気になりますよね?
そういうゲームが作りたかったのです。
「山札を1枚、ジャン!とめくって当たりだったら勝ち」なゲームがいいんじゃないかと。
なんかそれって嶺上開花(麻雀のカッコイイ役)っぽい!ってことで、
アイディア引き出しにあった「めじろ麻雀」と合体。
(めじろ麻雀はあまりにも勝負が一瞬でついてしまっていたので塩漬けになっていた)
「常にリーチ状態」のめじろ麻雀の良いところと、「ジャンとやって盛り上がる」が上手く合流して、良い運ゲーになったと思います。
カードをめくるときは、ジャン!とかドン!とか発声しながら遊ぶと楽しいです。
捨て札を公開情報にするか?非公開情報にするか?という議論もありました。
私はちょっとしたメモリー要素と、情報が増えてプレイテンポが悪くなることを嫌って、非公開情報にすることを推奨していますが、公開情報にしたい人もいるらしいので特にルールには記載していません。好きな方で遊んでください。(捨て札を並べた方が見た目的にはかわいい!)
めじろかいほうのルール
めじろせんげん
ウェブ初公開ルールの1。
めじろが並んでトークンを使うゲームを作るつもりだったけど、今回もダメだったよ。
サークルメンバーのせいちょが考えていたルールをディベロップ(?)
枝の種類と鳥の羽数の2つの要素がごっちゃになって混乱するのが楽しい。
宣言の条件が毎回変わることで、さらに混乱することを狙ってるんだけど、
3×3の要素しかないのであまり条件のバリエーションが思いつきませんでした。
(アドバイス待ってます)
親は宣言に参加できませんが、同時発声されると親も不利益を被るので、良い感じに1人だけが気付いて宣言してくれる難易度の条件設定・カードの出し方を狙っていきましょう。
プレイヤーは1種類に絞って待つのではなくて、全パターン頑張って1番を取ろうと思って遊んだほうがより混乱して楽しいです。
そういえばアクションゲームの方向性は考えたことがないので、こっちも挑戦していきたい。
カードをより遠くに投げ飛ばした人が勝つ「めじろ手裏剣」って誰が言ってたんだっけ
めじろせんげんのルール
新ルールも続々・・・?
めじろおしは1~3の数字で3スートという要素で構成されているカードゲームです。
トランプみたいに新しいルールを作っていけると思うのです。
ちなみに、スート(枝の種類)も、みかんは1個、椿は2房、梅は3房描かれています。
裏面も使って枝を繋げていくKIGIみたいなこともできます。
梅型のトークンも2色が10個ずつあります。
めじろが並べられるようなルールがベターです。
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そう、めじろおし新ルール募集中です!
是非!
なにとぞ!
よろしくお願いします。
↓連絡先↓
zhatgames@gmail.com